こんにちは、Mayoです。
思いっきりタイトルに書いてしまいましたが、ここでは出る!と見初めた場所でついに捉えました。
今回は普段と大きく異なり、夕マヅメの釣行でした。自分たちのメバル狙いは夜メインで朝まで続け、朝マヅメを終えたら帰るというのがセオリーです。夕マヅメが釣れないからというわけではなく、単純に仕事を終えてから合流して狙いに行くため。そのため何となく、近年の夕マヅメ経験がなさ過ぎてあまり期待をしていない自分がいるんです。今回は現場での仕事が16時ごろに終わったため、折角なので覗いてみるかという軽い気持ちで行ってみました。
夕マヅメ前のひととき
夕マヅメよりも少し早めに着いたので、暇つぶしぐらいのつもりで青物でもいないかなと、いつもの場所でジグを投げてみました。すると数投目で予想外のバイト。あまり青物を本気で狙わないので(狙う能力がないとも言いますが…)、青物が入っているのかとテンションが上がり、気合を入れ直しました。ジグ≒青物という安直な思考回路がすでに経験不足です(笑)。バラしたのと同じ潮目の向こう側へ投げ込み、ボトムを取ってスローなアクションで狙ったところ、再度ひったくるようなバイト。よし!とフッキングを決めてファイトを始めましたが、あえなくすぐにまたバラしてしまいました。しかし今度はエラ洗いによるバラシで、相手がシーバスと判明。青物じゃないんかい!!
残念に思いながら、それでもやはり目の前にいたらシーバスを釣りたい。ということで買ったばかりのフラッシュブースト効果を見るため、シマノ・サイレントアサシン129Sへ付け替えてシーバス狙いに変更。
シマノのフラッシュブーストというのはすごいと思いません?いやいや、これはすごいと思いますよ。微振動でもスプリングで留められた銀色のパネルが揺らめき、光を散らすのです。魚がこれに惹かれるかは分かりませんが、釣り人はすごい勢いで惹かれるんです。水中で光を乱反射させてベイトフィッシュの動きを模するのだというのが、手に持って眺めるだけで脳内でイメージされます。もうそこら中の魚を狂わせたような気分になる。もうこれはズルい。そりゃ買ってしまいますよね。魚を狂わせるイメージで釣り人を狂わせ、買わせてしまう。シマノを見直しました。

ということで数キャストしているとアタックがあり、慎重にキャッチ。ただでさえタモ入れが下手くそなんですが、自分一人でタモ入れするのはすごく難易度が高い。タモ入れの練習をしたいけれどタモが必要な魚をあまり釣りきれないヘタレなのでいつまで経っても上手になれる気がしない。でも、苦心惨憺しながら何とか入れることが出来ました。60cm程度の食べて美味しいサイズだったのでひとまずキープ。続けてまたもう1匹、75cm程度のシーバスをキャッチし、太陽も沈んだため満足してメバルモードへ。今回のシーバスの群れはかなりの数だったようです。

本命ポイントでメバル狙い開始!
潮位は下がっており、問題なく狙っている場所へ行けました。まだ明るいため、潮目や潮流の向きが明確に見えてやりやすいです。まずは広範囲に探るため、いつものシマノ・ソアレ・ライズショットスティック60Sを各方向に投げてみます。
見ても分かるのですが、潮は明確に流れており、リトリーブへの抵抗がかなり強く感じます。巻抵抗が潮流により大きくなる場合、感覚的には潮に真っ向から逆らっているイメージになるかと思いますが、実はそうではありません。とりわけ飛距離の出る細いPEでのハードルアーを使うときなど分かりやすいのですが、実際には潮流に対して90°の角度で投げたときが一番です。もちろんタックルバランスなどによりケースバイケースで変わるとは思いますが。目で見てそれを実感できて感覚的にも鋭さを増してきている気がします。
徐々に暗くなり始めた頃、前回のヒットポイント、正面沈み根の上層でワンバイトあり、29cmのアカメバル。

夕マヅメでもしっかり食ってくることを実感し、ひと安心。しかし、やはりここかと投げ続けるも後は続かず。また各方向を探ってみます。メイン潮流に対して左側の小ワンドでは反転流が起きており、その中間、反転流よりも流心脇という印象のラインをダウンストリームに引いてきたところでまたヒット。よし!と思いましたが何やら走り方がメバルではなさそう。ああ、またかと思いながらも無理せずランディング。嫌な予感がしていたのでタモを持ち込んでいてよかったです。上がってきたのは70cm程度のシーバス。
ここで気づいたのですが、ジグロッドよりもPEスペシャルの方が楽に上がりました。個体差は当然あるでしょうが、ジグロッドでガンガン巻いて釣り上げた60cmのシーバスよりも、無理せずドラグを出して弱らせた70cmの方が楽に戦えるのだという事実。意外や意外。力任せに引き寄せるよりも、走りたいときはドラグを効かせて割と自由に走らせる方が弱りも早いのだという感覚です。納得できるようで不思議なようで。同日に別ロッドでシーバスを釣ることがないので貴重な経験でした。根などに潜る系統の魚でなければ試してみられると思いますので、皆さんも是非試してみて下さい。
あと、そのファイトが味にどんな影響が起きるのかも知りたいところです。こればかりは個体差などもあるでしょうが、弱っていない方が美味しいのではないかと想像します。以前、テレビでプロの漁師さんが漁獲した魚を一定の時間暗い生け簀に入れて落ち着かせ、体力を回復させてからそっと掬い上げてすぐさま神経締めすると、味が格段に違うのだということを聞いたことがあります。興味深いものですね。
ついにそのときが来た!
その後、どんどん暗さが増してきます。先ほどのシーバスとほぼ同じライン、僅かながら反転流に近い場所を通したところ、コンッというメバルらしき明確なバイト。PEスペシャルということもあり、余裕をかまして寄せるも、突如足元あたりで恐ろしいトルクの暴れ方を始めました。あまりにも重量があるので一瞬チヌかと疑ったのですが、ヒラの打ち方がチヌほどではなく、やはりメバルらしいファイト。もうかなり暗くてよく見えなかったのですが、慎重に抜き上げてみてビビりました。アカメバルだけど、これデカくね?
釣り上げてから、今更ドキドキしながらメジャーを当ててビックリ。33.5cm。過去最高の31cmを大幅に上回る1匹。いやいや、ついに。
このクラスになると、1cmの差が恐ろしく大きいと感じるのですが、一気に大幅更新しました。初めてこの場所を見つけ、必ず出ると確信し、数回通って捻り出した結果。この満足感はなかなか言葉で表せるものではありません。筆舌に尽くしがたいとはこのことか。しばし喜びを噛みしめてから、ライトで照らしながら数枚撮影。あまりにも立派なのでちょっとリリースも考えましたが、陸に上げている時間も長めだったこともあり、申し訳ないけれどキープしました。

次からはリリースするかな。その後あまり続ける気にもならず切り上げました。簡単には味わえぬ素晴らしい経験でした。尺メバルも頻繁に出していると感動も薄れそうですが、この一匹は一生忘れないのではないかなと思っています。