スズキ目スズキ科スズキ属
(Lateolabrax latus Katayama,1957)
レア度 ★★★
釣る楽しさ ★★★★★
おいしさ ★★★★★
ヒラスズキの基本情報
太平洋側、日本海側共に、西日本を中心都市広く分布しています。太平洋側の北限は茨城県付近、日本海側の北限は能登半島付近。南の地域の方が生息数が多いようで、九州にはほぼ全域に生息しています。また、沖縄にも生息しているようです。
ヒラスズキというと磯のイメージが強いですが、意外とサーフや河口、漁港にいることも少なくありません。自分たちが遭遇した場所を振り返ると、磯とそれ以外が1:1くらいの割合かなと。まぁ、磯での遭遇率が最も多いので、「磯以外でも釣れる可能性がある」ってくらいの認識でOKだと思います。
食性は、言わずもがなな動物食性。磯のサラシの中で釣れやすいのも、ベイトフィッシュを追い込みやすいからなのでしょう。また、小魚だけでなくゴカイなどの多毛類、カニやエビなどの甲殻類も捕食するようです。
旬となる季節は不明ですが、通年を通して安定して美味しい魚です。また、通常のスズキと比べ、ヒラスズキは美味しいとされています。
ただし、魚のコンディションによる差はあるようで、自分は一度身焼けを起こしたヒラスズキに当たったことがあります。原因は分かりませんが、産卵直後はどの魚も味が落ちるので、それ以外の季節が狙い目かもしれません。
ヒラスズキの狙い方

ヒラスズキというと、荒れた磯のサラシで釣るイメージが強いでしょう。強者になると、ウェットスーツを着込んで、荒れた磯に特攻する釣りもあるのだとか。ちょっと憧れますが、あまりに過酷な環境そうなので自分はパスでお願いします(笑)
とは言え、荒れた磯のサラシの中が、ヒラスズキをもっとも狙いやすいシチュエーションです。そこでオススメしたいのが、渡船を利用して磯でヒラスズキを狙う方法。渡船なら、それなりに安全に荒れた磯にアクセスできます。また、危険な場合はプロの判断で渡礁が中止になるので、無理な釣行も制限できます。
ただし磯の場合、ある程度荒れてサラシがないと、ヒラスズキがいないケースがほとんどだと思います。なので、ヒラスズキを狙いたいのなら、ある程度荒れた日を狙うのがベストです。
釣り方は、サラシの中にルアーを通すのが基本でしょう。ルアーはミノーでもバイブレーションでもOK。意外とレンジにシビアなケースがあるので、色々と試してみてください。
また先述の通り、磯以外にも普通に生息していますので、サーフや河口などで釣ることができます。特に荒れてサラシが出ているサーフや、雨で濁りの入った河口なんかは、ヒラスズキが入っている可能性が高くチャンスです。
ただ、磯以外では運要素が非常に大きくなるとおもいますので、ヒラスズキを狙うことが目的なら磯が最も近道でしょう。
ヒラスズキとスズキの見分け方
ヒラスズキとスズキは、見慣れていないと非常に見分けがつきにくいと思います。昔はスズキは1種類と考えられていたほどなので、瞬時に判断するのは困難を極めるでしょう。ちなみに自分も、毎回釣っては「スズキか?ヒラスズキか?」と迷っています。
一番の特徴は体高があることで、体高があるため平たく見えることから「ヒラスズキ」と命名されたとされます。また、スズキと比べるとヒラスズキの方が顔が小さく、尾びれの付け根が太いことも特徴です。ただ、これらの特徴は個体差にもよるので、パッと見では見分けにくいのが難点です。

そこで注目したいのが下あご部分。下あご部分にウロコがあればヒラスズキ、なければ普通のスズキです。鱗の有無には個体差もなく、現場で簡単に確認できるのでオススメの見分け方です。
また、マニアックな見分け方としては、背びれの軟条数を数えるというものがあります。ヒラスズキの軟条数が15~16本であることに対し、スズキは12~14本です。結構面倒ですが、一度数えてみてはいかがでしょう。
ヒラスズキのオススメ調理法
ヒラスズキは、スズキに比べるともてはやされるイメージがありますが、その理由の一つとして味が挙げられるでしょう。ヒラスズキはスズキと比べて、非常に美味とされています。値段もスズキに比べて圧倒的に高価で、釣りをしていないとなかなか口にする機会もありません。
刺身にしても甘みと旨みが強く、新鮮ならコリコリの食感も楽しめるでしょう。自分はやらないですが、熟成させるとさらに旨みが増すようです。ただし、30㎝程度のヒラセイゴは、まだ旨みが乗っていない場合が多いので、火を通した方がいいかもしれません。
基本的には癖のない上品な白身のため、料理を選ばず美味しく頂けます。火を通す調理法でも、煮て良し焼いて良しなので、好きな調理法色々と試してみてください。ちなみに自分は、アクアパッツァにするのも好きですね。
九州の方だと、たまに魚屋に並んでいるのも見かけます。ただ、それなりにいい値段がするので、できれば釣りたいところ。とは言え、渡船代も考えると買った方が安いんですけどね(笑)まぁ、それを言いだしたら、釣りなんか行けなくなるってものです。



