一路北海道へ!
こんにちは、Mayoです。
皆さん、北海道へ行ったことありますか?
九州民としては中々にハードルの高い場所。
私は過去に2度行ったことがあるのですが、2回ともスノーボードのためであって、空港からバスでスキー場に向かい、滑って転けて食べて飲んで、バスで空港へ戻り立ち去るという流れだったので、スキー場周辺をフラフラ歩いて居酒屋を探す程度の動きしかしていません。
なので今回、夏の北海道は初体験。
もちろん仕事での出張のため、釣りをする時間はほとんどないのですが、最終日は一人でレンタカーを使って移動するのでチャンスあり!
というわけでパックロッドを忍ばせて一路北海道を目指したのです。
今回は函館から長万部、洞爺湖と内浦湾を周り、室蘭、登別、苫小牧を通って新千歳空港へ。
地図で見たら北海道の中でもごく短い区間。まあたいしたことないわ~。
なんて考えていましたが、距離にすると約300km。えっ?福岡ー広島とほぼ同じ距離やん…。
なんていうか、でっかいどう!これは言いたくもなります。
梅雨真っ盛りの道南
「北海道に梅雨はない」なんて、そんなことを言われますが、近年はどう考えても梅雨だろうと思いますよ。そんなことを函館の取引先の方に言われます。
実際、梅雨かどうかは別として4日間の滞在で3日間は結構な激しい雨に打たれました。途中で濁々流々の川を目にし、川での釣りは無理だろうなとぼんやり考えながら、3日目の午後から4日目は単独行動なので、せめてその期間だけでも降らないで欲しいと願いながら仕事を進めるのでした。
ちなみに今回は接待を受ける側的ポジションだったので、函館では美味しいものを鱈腹頂きました。鱈も頂きました。食材が九州と全然違うので面白くて仕方ない。
釣り関係ないけど飯自慢テロでも。
①海苔の茶碗蒸し

②蝦夷鮑の天ぷら

③生ウニと金目鯛の土鍋ご飯

うーん、金額を聞いてないけど聞かなくてよかった…。
撮影と水の採取をしながら竿を振ってみる
今回出張の目的にカメラでの撮影と水の採取があったので、それらを進めながらちょこっとだけロッドを振ってみます。
割と河口で振ってみたかったのですが、サケ、マスの保護という観点から河口付近が釣り禁止の場所も多く、Webパンフを確認しながら動きました。けれどやはりどうにも不安なので、基本的に河口はパスして漁港メイン。
テトラの際にアイナメやソイなどがいるかと思い、撃ってみるも無反応。穴釣りをしたくなるが、PE0.6号+短めのリーダー10lbではとてもじゃないけどやってられない。
沖は砂地のようで、メタルマルを放り込んでみていたところ、ボトム近くでひったくるようなバイト。しかし乗らず。
九州だとまあエソだろ?と思うけれど、ここは北海道。北海道にエソなんかいるはずがない(根拠皆無)という思い込みからワクワクをもたらすものの、その後は続かずその場を後にしました。
ワクワクする夕まずめのロックエリア
そうこうしているとマズメが近づいてきます。
いや、まだ長万部。宿まで半分も来ていないんですけど…。
ちょいと焦りながらも車を走らせます。
だんだん見慣れてはくるけど、こんな直線が延々と続きます。

さあ、まだまだ距離はあるけど、やはりマズメはしっかりやりたい。
どこにしようかと考えながら車を走らせていると、ブイの山脈が目に入ります。いやいやこの量はかつて見たことないな…。
流石、でっかいどう。

その先にある港が、小さな小さな河口に隣接しており、その先は磯が始まっていてすごく魅力的。水深は2mもなさそうなシャローだけど、マズメならアイナメとか入ってきそうな気がするからシマノのシンペン、ソアレ ライズショットスティックを放り込んで岩の隙間を撃っていきます。

すると、待望のバイトが。頭の中では完全にアイナメあたりのイメージだったんですけど、近づいてきてみるとギラギラ光る青物系の魚。
頭の中は“??”。手前ギリギリまで寄せて判明、マサバ。
何度も書くかもしれないけど、九州にいる魚が北海道にいるわけがないという恐ろしく根拠のない思い込みにより、釣り上げた後も少し信じられませんでした(笑)
そして40cmちょいぐらいのサイズだったけど、よく考えたら多分サバの自己最大越えてただろうな。
その後続けて2匹釣れた後、群れは去って行きました。悩んだ結果、明日の夜には食べられるからキープ。
その後暗くなってからは何も反応がなく、そこを後にしました。
そこから食事もして室蘭のホテルまで軽く3時間はかかったのでした。
流石、でっかいど…
室蘭での朝マズメ
北海道の夜明けは早い。昨日のチェックインが遅くなってしまったので、朝マズメに絞って出発するつもりで準備をし、九州の感覚で朝4時に出発。その前にカーテンを開けると、絶望的なほど明るいんですよ。
マジですか…。
仕方ないのでポイントを目指します。室蘭って大きな湾全体が港のようになっていて、アイナメなどが豊富に釣れるという情報ではあったのですが、北海道まで来てあんまり人工的な湾ではないところで釣りたい。
ということであんまりメジャーではないだろうという小さな港に行き先を絞ります。
あ、関係ないけどエコギアのワームカラーに「チカチカ室蘭」というのがあって、室蘭にたくさんいるチカをイメージしたカラーだと思いますが、このカラー好きなんですよね。よくグラスミノーLで使います。だから何となく室蘭というだけでちょっとテンションが上がります!
小さな港の先端には、平日というのに一人のアングラーが。とりあえず何を狙っているのか声を掛けに言ってみると、ヒラメとのこと。確かに先端付近は地形的に河口も近く砂底に見える。
先端は狭くて邪魔をしてはいけないし、何より北海道でなくても狙えるヒラメは今回求めるところじゃないので、少し根元側に移動。
そこは岩礁帯になっていてその岩に大量の昆布が生えており、波でユラユラとなびいている状況です。少しは見慣れてきましたが、北海道って昆布がそこら中に生えていて、どれも長さがあるので昆布の森という感じ。昆布盛とか昆布森なんていう地名が存在するのも頷けます。
そんなところで色々とルアーを投げ込んでみますが、アタックはなく時間が過ぎていきます。
そうこうしている内に、沖磯の手前で結構激し目のボイルが時折起こっていることに気づきます。ボラ系も混じっているけど、明らかにそうではないのも見えます。
この動画の右側は地磯で、そちらに行けば届くかもしれないため、慎重に移動。なんとかある程度進むことは出来ましたが、ボイルの位置はそこからではジグでも届かない位置のため何とも出来ません。時折届く程度の手前で水面を割っている魚がいると思って注視していると、それらは全てボラ系。沖側のとは全く違うので如何ともし難く、指をくわえて見るだけになりました…。
磯靴など装備を調えていればもっと進めたでしょうけれど、流石に仕事の空き時間にそこまでのことはできず。悔しい思いをしましたが、夢は見られたかなと思います。
その後、ホテルに戻るついでに、メジャーなポイントを覗いてみました。
大きな湾を繋ぐ白鳥大橋の根元に寄りましたが、そこには大きな「釣り禁止」の文字が。何人か釣りしていましたが、流石にそこでロッドを振るのもどうかと思い、話だけ聞いてみました。
そこではアイナメやソイ類が割と釣れるとのこと。また、時期によってはサケ類やマス類も回ってくるし、今はサバが回ってきているのでそれを狙っているとのこと。
昨日釣った奴だ!と思いながら話を聞くと、やはり40cmを越えるようなマサバが頻繁に回遊しているようです。でも脂があんまり乗っていなくてそこまで美味しくないんですよね~と言われました。昨日悩んだけどキープしたのに…。
そのアングラー曰く、アイナメは意外に回遊性も強いのか、時折サーフでも釣れるのだとか。九州では想像できないな~と思いながら、そんな情報だけでも聞いていて楽しいので行ってよかったと、そこを後にしてホテルへ戻るのでした。

クマにビビりながらちょっと川にも行ってみました
海だけでなく、川も覗いてみたい!という思いもあったので、室蘭から苫小牧に向かう途中で適当に川を覗いてみます。北海道では遊漁券とか、あまり関係ない川が多いみたい。対象魚にもよるみたいですが、サケ類は漁業資源として重視されてもマスやヤマメ、イワナなどのチケットはあまり見当たりません。
そこら中にいるからでしょうか。
ひとまず何の情報もなく、川があったのでそれを遡ってみます。何というかほんの数キロ遡るだけでもうマス類がいそうな川の雰囲気になるんですよね。そもそも水温が常に低いから、山の高度を気にすることなく生息している感じです。
当然ながらウェーダーなど持ち込んでいないので、楽に入ることの出来る場所を探していきます。
そんな時、こんな看板が…。

「熊出没注意」
もうね、笑えないですよね。
熊よけに鈴をつけておくのが通常モードみたいな話は聞いていましたが、こんな民家の多い場所でも出るんだ…。鈴なんて持っていないので、ひとまずスマホでそれらしい音を大音量で流しながら、入りやすい場所に降りてみます。
なんというか割と開けた場所で、車もすぐ近くに駐めてあるので、クマが出たら逃げられるはず…。そんな感じでビクビクしつつミノーを撃っていきます。
ちなみに、今回のロッドはかなり昔に購入したソルト用のパックロッド、TAILWALKのエギロッドHugwar Pack 82Mで、PE0.6+リーダー10lbを使用しており、かなり幅広く小物からボチボチサイズのルアーや魚にまで使えるキャパです。しかしながら流石に渓流のような狭い川では扱いづらいことこの上なしです。なのでルアーも取り扱いしやすいよう、SMITHのD-コンタクト50。
そんな状況ですが、すぐさまチェイスがあってテンションが上がります。
さあ、食え!という感じで誘ってみますが中々食いつくところまで行かず。ヤマメと同じようなハイピッチのトゥイッチングではダメなのかと、すこし緩めのジャーキングの様にしたところ正解だったらしくバイトしてきます。
さあ、なんだ?オショロコマか?イワナか?とワクワクしながら釣り上げたのは…。
ニジマス。お前かい!

確か本来は日本にいない種だと思うので、放流したものが自然繁殖しているのでしょうね。北海道以外はニジマスが自然繁殖できないと聞いたことがありますが、時折九州や四国で釣れていたのは自然繁殖ではなく放流や釣り堀的なところからの流出でしょうか。
ブラックバスと違ってあまり外来魚問題で大きく捉えられることがないイメージですが、そんな理由もあるのかな。どちらにしてもあまり好ましいことではない気がします。
そんなこんなで少しニジマスに遊んでもらい、川をあとにしました。
その後、仕事をしつつ苫小牧を経由して新千歳空港へ。
北海道の旅が終わるのでした。
ところで、ですよ。北海道のレンタカー、高すぎ!夏期の割り増し料金もあるのでしょうが、そもそも一般的な(と思い込んでるだけ?)同一県内での別営業所返却無料という概念がない。そのため、今回1泊2日でのコンパクトカーレンタルで約3万円。わお。飛行機料金より高い!
まあ、面積が九州と四国を足したほどの広さなので、そんなサービスやってたら割に合わないですよね。しかも観光客は多くが札幌に向かうため、地方の営業所に車が返却されず運搬に金が掛かりすぎるのだとか。うん、分かります。分かるけどさ…。
今回は仕事なので自己負担のレンタカーではないけれど。個人旅行でレンタカーを使う場合はそこのところを考えておかないと後悔しそうです。
行ってみてよくよく実感することですが、2~3泊で北海道をウロウロしようなんて、頭がおかしい発想です。
何度も何度も言いますが、北海道は…でっかいどう!