北海道再訪!
こんにちは、Mayoです。
今回、7月2回目の北海道出張に行ってきました。
当然パックロッドをトランクに忍ばせていたので、夕方、夜、朝と仕事の合間に振ってきました。
前回は梅雨のないはずの北海道で長雨に打たれ、景色もあまり楽しめなかったのですが今回は違います。
晴れ、晴れ、晴れ。
私を雨男と呼ぶ人間も多数いますが、今回ばかりはドヤ顔で帰ってきましたよ。
まずは中標津空港へ。一歩外に出るとそこはもう牛の匂い。なかなかにインパクトがあります。でもこの匂い嫌いじゃないんですよね。気温は29℃。九州では35℃を軽く超える日が続いていたので、涼しく感じます。
その後根室の方にお会いしたところ、「中標津はすごく暑いでしょ?」と言われました。「25℃を超えると暑すぎて外に出たくない人が多いんですよ。」との話を聞き、なかなかの衝撃でした。
さて、そんなこんなで仕事をし、同行者を釧路空港で見送ってソロで動くため新たにレンタカーを借りて動き出しました。
道南とは全く違う景色です
釧路から厚岸方面に向かいながら所々で写真撮影。

ソロでの仕事も終え、海へ。丁度、昆布漁の始まった時季だったため海岸沿いでは至る所で昆布が干されています。実は昆布にも種類が複数あって、広い北海道でも場所によって種類が異なります。この辺りはナガコンブという種類で、15mを越えるものもあるとか。いやー、本当に長かった。


釧路湿原って、子供の頃に釣りキチ三平を読んで以来30年近く頭の中に残り続けた憧憬です。厳密に言うと今回は釧路湿原には行けなかったので、道すがらの霧多布湿原を眺めましたが、やはりグッとくるものがありますね。
イトウを狙ってみたかったけど、ウェーダーとか熊用の鈴とかスプレーを持っていないので当然ながら無茶はしません。
でもいつかプライベートでゆっくり回ってみたいものです。
さあ、釣り開始!でも魚より動物が多いわ!

1カ所目です。
沖に磯が出ており、その周辺の海底も黒い。そして真ん中辺りに潮目がある。なんかすごいオーラのある場所に見えますよね。普段行かない場所だとたいていの所がパラダイスに見えるから困ったものです。
まあただここは潮目の切れ藻が多すぎて何も釣れず。ちなみに岩の周辺はアマモ系の海藻がびっしり生えていて、ボトムを取ると釣りにならない感じでしたが、生命感はすごいですよね。

道路を走っていると時折キタキツネに遭遇。写真を撮ろうと車を停めると、めっちゃ寄ってきます。飼いキツネ?と思うほど。アクティブに動くし、何故かみんなマフラーの方へ行くので意外に写真撮りづらい。
実際、このキツネがどうかは分かりませんが餌つけする人がいるからよろしくないのだとか。餌を取る能力も落ちるし、車に轢かれてしまう確率も上がるし。
もし寄ってきても餌をやるのはやめましょう。

夕日が沈みます。
いろいろ投げてみましたが反応がなかったので、3g程のジグヘッドにガルプのサンドワームをつけて餌釣り気分。するとついに明確なバイトがあり、小さいけれど魚が釣れました。

コマイですよ。福岡ではそうそう見ることの出来ない魚。干物ならまだ見ることもありますが。めっちゃテンション上がる。
やっぱり初めて釣る魚は嬉しいですよね。北海道でどのようなポジションの魚なんだろう?九州でいうとカサゴ程度なのかな?その後マズメではあったけど何も釣れなかったのでホテルへ向かいました。
まあ、他にも海水採取のために何カ所通ったけどまともに釣りはしていないので割愛。

その道すがら、エゾシカの群れ。思ったより多い!この倍ぐらいはいましたよ。よく見たら子鹿もいるし。バンビバンビ!
街に近いところだったのでスピードも出しておらず、問題なかったんですけど、夜中に飛び出されたら轢いてしまいそうで怖い。しかもこの数。1に構えて2に轢くなんてことになりそう。
よく見たら奥に飛び出し注意の看板が。ヒトよりよっぽど多くシカが出ます。
軽めの夜釣りへ
ホテルにチェックインし、夕飯ついでに夜の海へ。
関係ないけど、この日のホテルは部屋に冷房がないんです。話には聞いていたけど、ホテルでもそんな所があるんだという衝撃。すごいな、北海道。

明かりのある大きめな港でカジカ系の魚が釣れました。これも初なので嬉しいけど同定できず。
この場所では2種類ぐらいの魚がボイルしていて、雰囲気は抜群なんですけどまあ見事に釣れない。
沖側は小さな小さな魚で、後から考えたらキュウリウオかなっていう印象。そして足下のシェードで沖よりも少し大きめの吸い込むようなボイル音が連発するので、タイミングを見計らってライトで照らしてみたところ、なんとカレイ!15cm程のヌマガレイかな(トウガレイかも?)。
カレイ系でこんなにトップに出るんだ…。岸際には2cmぐらいのベイトフィッシュが群れていて、それを狙って4cm程度のエビが相当多く泳いでいたからどっちかを狙っているんだろうな。
なかなかのカルチャーショックでしたよ。

その後小さな港へ。船の陰、水面近くに20cm程度の魚が数匹いるのが見えたので1gジグヘッドにアジアダーを投げてみると、釣れましたよ!
正体はウグイさん。ウグイも複数種いますが、これは九州にもいるノーマルのウグイみたい。しかし20cmちょっとと小さい割にはかなり太く重く、中々にトルクのある奴でした。

ちょっと楽しいのでもう一匹と思い釣ってみると…。
まさかのアメマスですよ!めっちゃ小さいけど。
今回、北海道ということで九州では見られないマス系は釣ってみたい魚ランキング上位です。ちょっとじゃなく感動しました。めっちゃ小さいけど。
というかこんなに小さいマスっているんだな。

その後、今度はキュウリウオ!やっぱりめっちゃ匂うんですよ!キュウリの香りに確かに似てる。
やばい、俺めっちゃ楽しんでる。
ということで満喫の夜釣りを終え、クーラーのないホテルに戻るのでした。
霧に満たされた朝マズメ
朝、夜明けは霧に包まれていました。
次から次へ、濃い霧と薄い霧が沖から流れ寄せ、前方の岸が見えなくなったかと思えばはっきりと見えるようになります。千変万化とはこのことか。
そうしている内に、静かな熱気に包まれていた昆布漁師さんたちの船が一斉に出港していきます。
出港時間が決められているのでしょう。ボートレースかと思うほど密集した出港です。
そしてその船たちも霧に包まれて消え、波の音だけが残る、素敵な素敵な朝でした。
そう。素敵だけど別にたいしたことは起きない、静かな朝マズメでした…。
でも、明るくなってから数匹のコマイが釣れましたよ。昨日はガルプのサンドワームだったけど、この朝は普通にアジアダーで釣れました。
ルアーでも釣れる奴なのね。結果論だけどガルプいらんやん。
移動途中、車を止めると一瞬でアブに取り囲まれます。
動画でも伝わらないと思いますが、フロントガラス経由で見えるだけでも軽く100匹を超えます。
マジ恐怖。
恐らくはエンジンの温度に寄って来てるんじゃないかと思いますが、降りるのにはかなりの勇気が必要です。

そんな中、勇気を振り絞って車を降り、巨大なフキの写真を撮る。
停めやすいところの近くには中々大きいのがないというジレンマがありましたが、割と大きめなのをどうにか撮れました。これの1.5倍ぐらいの奴は普通に、そこら中にありましたよ。
これはコロボックルも安心の傘ですね。
そんな中、聞き慣れない声が林の高いところから響いていました。
エゾゼミ系のセミに違いない。実はエゾゼミ、自分にとって子供の頃に憧れたセミのひとつ。
憧れ上位3種はミンミンゼミ、イワサキクサゼミ、エゾゼミです。
九州ではミンミンゼミって割と山奥で、しかもほとんどが網の届かないような高い場所にしかいません。その上、声が変な奴が多いんですよ。だから長野に旅行している時に捕まえたのは本当に感動的で未だに記憶に残っています。
そしてエゾゼミに関しては、声すら聞いたこともない憧れの中の憧れと言っても過言ではない奴です。
今はいくらでもWEBで声を聞くことができますが、当時はそれすらないですしね。
だから見つけられないかと思って声を頼りに探してみましたが見つけ切れず。後ろ髪引かれつつ後にしました。
コエゾゼミが降ってきた!!

そんな中、別の港で海水を採取しようとしていた所、割と近くをセミのような虫がフラフラと海岸の方へ飛んで行きました。
あまり深く考えていなかったんですが、あの弱ったような飛び方だったら、海に落ちたんじゃね?と思い、慌てて飛んで行った方へ向かいます。
うまく手前の方に落ちていればルアーでピックアップ出来るかも。
いやー、さすがにそんな上手い話があるわけ…
あった!!
海岸のギリギリ手前におわしますその神々しい御姿。
コエゾゼミ様。
いやいや、まさかまさかの偶然。
湿原、アメマス、コエゾゼミ。
憧憬の数々。
この感動わかりますか?いや、分からないでしょうけど(笑)

最後の最後のアメマス様
まあ、そんなこんなで北海道を満喫して最後の港へ。
海峡部のような場所で、平日にも関わらず数人の釣り人がいます。この日、他には1人も見ていなかったので人気の場所なのでしょうね。
飛行機の時間も迫ってきていたので10分も釣り出来たらいいやぐらいのつもりで、対岸に向かって投げていきます。
流心の脇の開けた場所はすごい量のアマモだったので、それを拾うのも嫌だしINX.labelのNAZZO JIG 16gにしてみました。
下流側に投げ込みカウントダウンしてリトリーブ。気分でたまにトゥイッチしていると、思ったより重量のある魚が食いました。ラストのポイントでまともな魚!
ちょっとビビりながら慎重に寄せてくると、アメマスが見えます!
まともサイズのアメマス!まあなんとか抜けるだろうということで抜き上げました。40cmちょいぐらい。

アメマスにしては小さい方かもしれないけど、初フィッシュの自分にとってはなかなかのビッグサイズですよ。いや、夜にめっちゃ小さいのを釣っていたから初ではないけど。
適当にふらついていた割に釣果は大々満足なものでした。
日頃の行いがいいとこうなるんですね!照れるわ。
ちなみにこのルアー、8gか12gあたりのやつはフックサイズのせいか掛かりが悪く、運良く掛かっても魚がバレまくる。どっちだったか記憶が曖昧でよろしくないけど、もう二度と買うか!って思った記憶が…。
フックサイズを変えてバランスを調整しようとしているところで殉職してしまい、その後は買ってないです。
でもでも!1.8gとか3.5g、16gはすごくいい!ロックエリアでも根掛かり率がかなり低いのでけっこう重宝します。とは言いつつ、使用頻度低いからもう少し使えばいいのに。
ちなみに、アメマスさんは大事に福岡まで持ち帰り、ソテーなどで食べてみましたよ!でもアッサリしててそんなに旨くなかった…。
どうしても頭の中でヤマメと比べてしまうからかな。しかし貴重な経験となりましたとさ。
あ、今回持ち帰った中ではキュウリウオが一番旨かったです。キュウリ風の匂いもかなり強くて面白かったけど、味自体も強くて美味。次に釣れても持ち帰りたい奴ですね。

大満足の最終日となりました。空港への帰りに一枚。サバンナって言われても疑わない気がする。
やっぱりやっぱり、北海道はでっかいどう!
めっちゃ長くなったけど、素敵な旅となりました。


