スズキ目イサキ科イサキ属
(Parapristipoma trilineatum)※
レア度 ★★★
釣る楽しさ ★★★
おいしさ ★★★★★
イサキの基本情報
新潟以南の日本海岸、宮城以南の太平洋岸~九州南岸までの日本各地沿岸、東シナ海。また朝鮮半島、台湾、中国沿岸にかけて生息します。
魚に詳しくない人でも割とよく知っている魚ではないでしょうか。
幼魚の頃は淡い黄色みを帯びた地色に3~4本の茶色縦縞が走り、イノシシの幼体に似ていると言うことから地方名でウリボウなどと呼ばれることが多くあります。
成長に従いこの縦縞が消え、背面側が焦げ茶色、腹面側が白色へと変化します。
釣りの世界では元々エサ釣り師に(マダイ釣りの外道としても)人気のターゲットでしたが、近年はルアーへの反応も知られるようになり、狙って釣るアングラーも存在しています。
九州では5月~7月頃が主な産卵期であり、体高も増して脂がのりきり、白子や卵で腹がパンパンに膨らみ、梅雨イサキと呼ばれる旬を迎えます。

もうね、この白子が好き。
白身でクセが少なく、旨味も強いため多くの人に好まれるタイプの魚です。
長崎県のプライドフィッシュに選ばれており、長崎県五島北部にある宇久島や小値賀島周辺で疑似餌を用いて一本ずつ丁寧に釣り上げ、400g以上でウロコの状態が良いイサキを「値賀咲(ちかさき)」と銘打ちブランド化しています。
イサキの狙い方
前述しましたが、ルアーで多く狙われるようになったのはここ10年ほどという気がします。少なくともショアからは。そのためあまり個人的なデータが多くないので、今後修正が必要になってくるかもしれません。
過去の実績から言うと長崎県・平戸の沖磯に渡った際に釣れています。基本的には群れて過ごしており、群れが接近した際に集中して釣れます。
そのため感覚的には青物ぐらいのイメージです。
エサ釣りで狙う魚という印象が強いのでオキアミなどのエサを主に食べている感覚でしたが、甲殻類のほか多毛類(ゴカイなど)や小型魚類と幅広く捕食しているようで、小型のメタルジグやミノーなどにも果敢にアタックしてきます。
中にはサラシの中でルアーにアタックしてくる個体もおり、自分にとって近年イメージの大きく変わった魚の1種かもしれません。
しかも、ルアーに反応するのは40cm近い、割と大型個体が多い気がします。
使用するルアーの関係かもしれませんが…。

個人的にはメタルマルとの相性が非常によい魚です。まあ、沖磯に行ってちょこっと小物を狙う際にはメタルマルを多用するからだと思いますが、ブレードのもたらす効果も大きいのではないかと思っています。
正直言って、釣れるのはまだ運でしかない状況で、平戸沖の磯以外では鹿児島県大隅半島の佐多岬にある地磯ぐらいでしか釣ったことがありません。ただ、エサ釣りの実績はいろいろな場所で集められるので、それらを元に動けば近づけるのではないかと思います。
現状の感覚では、潮通しがよく近くに一定の水深がある岩礁帯が主な狙い目かと。とすればハタ類や青物狙いと一致する点も多いので、どんどん狙っていきます。
あと、エサ釣り師は夜釣りでも多く釣っているように、夜間でも割と狙える魚です。夜はかなりシャローに差してくるようで、メバル狙いのルアーにも反応するということを聞いたことがあります。
メバルタックルで40cmオーバーのイサキはすごく楽しそうですよね。
夜に外海に面した地磯へ行くのはちょっと怖いですけど…。
イサキのオススメ調理法
正直、白身でクセも少なく旨みも強い魚ですから何をしても旨いです。刺身、タタキ、塩焼き、煮魚、ソテー、グリル等々。
ただ、梅雨は一度塩焼きを食べてもらいたい。個人的に塩焼きで感動した魚のひとつです。皮がパリッとなるよう最後に強火でしっかり焼き目をつけてあげて下さい。
選び方は可能な限り大型で、体高が大きいもの。目の後ろ側で背中が盛り上がるほどの体高。白身とは言え、見た目が黒っぽいので値段のつきにくい魚ですが、だからこそコスパは圧倒的。是非ぜひ。
また、個人的にはこの時期の白子がまた絶品。腹を割いて雄だった時の喜びは言いようがない。
塩を振って強火で焼き、スダチを垂らして日本酒を飲む。風味絶佳ですよ。まあ、旬以外も美味しいんですが、旬の時は別格。そんな魚なので、旬に釣れている時はもう必死。
写真なんか撮っている暇があるなら次を釣る。群れが去る前に1匹でも多く。とは言えしっかり〆て血抜きはしておきたい。そんなジレンマと戦いながら釣るので写真が本当に少ないです。
それだけ魅力的な魚という事を知ってもらえると嬉しいなー。
※学名表記は厳密なルールに従っているものではありません。分かりやすいよう属名、種小名のみを表記しています。



