ヒメシマガツオ -釣魚図鑑-

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釣魚図鑑

スズキ目シマガツオ科シマガツオ属
(Brama dussumieri)
レア度   ★★★★★
釣る楽しさ ★★
おいしさ  ★★

ヒメシマガツオの基本情報

駿河湾、相模湾、四国沖、京都日本海沖、奄美諸島。~インド・太平洋および大西洋の熱帯・亜熱帯域。外洋性のようである。体長18cm程度。シマガツオによく似るが小型で、縦列鱗数も57~65と少ない。頭部はあまり突き出ない。

この情報を見ても分かるとおり、どうにも情報の少ない魚です。尾鰭上葉が一見して分かるほど長いのが特徴と言えそうです。見たこともない形だったので、日本産魚類検索という死ぬほどマニアックな本などで調べてみました。オナガシマガツオとの同定の自信がなかったためSNSで情報を求めたところ、それを見た魚類学芸員の方から福岡県産魚類の証拠写真に使わせて欲しいと依頼が来るほどレアなやつです。レア度、★×10ぐらいつけてもいいのかも。

ちなみに自分で釣ったのは1匹だけでしたが、全長165mm、標準体長105mmでした。

また、同じシマガツオ科には「マンザイウオ」や「リュウグウノヒメ」といった素敵な名前の魚がいるのも面白いところですね!

ヒメシマガツオの狙い方

まあ、上記のようにレアな魚なので、狙うことなどとてもじゃないけど無理です。
アミを撒きながら延べ竿で豆アジを釣って楽しんでいるときに数十匹の群れで近づいてきました。かなり動きが素早かったため少し目立つように動かしたところ食いついてきました。その後すぐに群れが去り、釣りきれたのは1匹だけです。

なので、ライトタックルでルアーを使っても食いついてくるのじゃないかなとは思います。サイズも動きも、メッキアジの類に近い印象と言えばイメージしやすいかもしれません。

ヒメシマガツオのオススメ調理法

同定できるまで毒があったり研究サンプルとして必要な可能性があったりするといけないので、念のため冷凍保管していましたが、同定も完了したので味見をしてみました。
そもそも、ほぼ手に入れようがないので調理法のオススメもへったくれもないですよね…。

同属のシマガツオは美味しいとの評判だったので期待していたのですが、まず恐ろしいほど鱗が硬くて全然取れません。小さくて相当な密度という印象です。鱗そのものの硬さはそんなに激しくないけれど、皮との結びつきが強すぎる。かなり頑張りましたが、むしろ皮の方が剥げてきたので諦めてそのまま塩焼きに。初めての魚は味を知るため、やはり塩焼きなどシンプルな味付けで食べてみるのが個人的定番。

う~ん、リン酸味が強い!これに尽きます。過去、これほど強い魚に出会ったことがないです。カツオやマグロ類よりも強いと思います。そして旨味も割とあります。そして見て分かってたけど身が薄い。鱗は取れなかったけど、まあ小さいのでそんなに気にせず食べられました。

もし次に釣れたら持ち帰るかと聞かれたら、微妙なところですね。個人的な好みとしてマグロやカツオは特に好きじゃないし。ほかにキープするものが釣れていなかったら持ち帰るかも。唐揚げなど他の調理法も試してみたいと言えば試してみたいといった所です。

シマガツオの名前の由来はマナガツオの形状に似ていることから、シママナガツオとなり転訛してシマガツオになったのではないかという考察を見たことがありますが、感覚的に少し無理がある気もします。シマガツオは食べたことがないので何とも言えませんが、今回のヒメシマガツオのようにリン酸味が強いのであれば、カツオに味が似ているからという方が、すごく説得力があるように思います。

ちなみに、同属のシマガツオの地方名は「エチオピア」だそうです。南方漁業が盛んになった時期、エチオピアとの外交が盛んだったとか、大量水揚げされた年にエチオピアの皇族が来日していたとか、ふわっとした由来が聞かれているけれど真相は不明のようですね。

ということでヒメシマガツオについて紹介しました。もし釣れたら、よければ味見してみてくださいね!鱗は取れないと思って諦めてくださいませ。

※学名表記は厳密なルールに従っているものではありません。分かりやすいよう属名、種小名のみを表記しています。